先日、日本テレビの「世界一受けたい授業」で私の恩師であり、吉本歯科医院の治療の考え方の核となってる岡山大学名誉教授の山下敦先生が登場されました。

山下敦先生は歯科界のノーベル賞といわれる日本歯科医学会会長賞を受賞され るなど「世界的な顎の権威」でいらっしゃいます。

バラエティ番組ですが、咬み合わせについてとても分りやすく正しく伝えられているなあというのが見た感想です。

改めて、自分は本当に素晴らしい先生に教えて頂いてよかったなと感じましたし、山下先生の考えにもし私が出会えていなかったら、今の咬みあわせを基本として治療計画を立てる吉本歯科医院は絶対に無かったと、思います。

 

紹介されていた内容です。

★顎は、歯・筋肉・関節が助け合って理想的な噛み合わせを作り出している
 →20~30代の人は中高年よりも物を噛まなくなっている、骨格の変化が起きている
 →顎の発育が悪いと不正咬合が起こりやすい

★現代人の約46%が噛み合わせに不具合。顎のズレは全身に影響を与える
 →肩凝り、頭痛、手や指のしびれ、不眠、難聴などに影響

★口を開けると顎関節で音がするのは、関節円板がずれている証拠
 →顎関節のクッションの役割をする関節円板がフィットしていれば音はしな
  い
 →関節円板がずれても顎の筋肉や関節がカバーするが、カバーしきれないと
  顎の痛みや不快症状、噛み合わせのずれが生じる

★自分で簡単に、噛み合わせをチェック
 →小臼歯で割り箸を噛む。箸と目の瞳孔が並行になっていればOK
 →噛み合わせが乱れると、歯の傾きが左右どちらかに下がったり肩のライン
  に左右差ができたりする

★噛み合わせのずれを予防するには?
 →干しぶどうを普段通りに噛む。左右どちらかで違和感があれば、そちら側
  の歯が使われていない証拠
 →左右バランス良く、30回以上噛むことがずれの予防になる
 →片側の歯で食いしばる、バッグを片方の肩や手ばかりで持つ、頬杖をつく
  クセも避ける

 

顎関節症の人は20~30代に多く、これは昔の人に比べものを良く噛んでいないことが一因になっています。
顎の成長が十分でないと、歯は6人がけのイスに8人が座る、という状態と同じになるため不正な歯並びになってしまいます。

噛み合わせの不具合が起こると顎関節に炎症が起き、顎関節そのものが痛みます。またそれ以外に、肩凝りや頭痛、不眠など全身の不調にもつながるという解説がされました。

割り箸を小臼歯で噛んで、目のラインと箸のラインが並行になっていないと、
顎がずれている可能性が大。

まずは噛み合わせを改善する専門医で治療を受けるなどして正しい位置に調整することが大事です。

(社)日本補綴歯科学会専門医

咬み合わせがズレたまま歯科治療を続けると、さらに悪化する。

さらなる悪化を防ぐためには、左右バランス良く30回以上かむことも大切だとアドバイス。
小さい子どもには、顎と歯を強くする治療用のグミもあることなどを紹介されていました。

 

この録画は吉本歯科医院の待合室にて流しています。ぜひご覧下さい。

 

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