あなたの虫歯は同じところが何度も虫歯になっていませんか?最新の虫歯治療(その5)の続きです。
奥歯はあなたの歯の大黒柱の存在です。
奥歯、いわゆる6番目や7番目という表現をします。
そのうち1本の歯は6歳臼歯って言いますよね、6歳臼歯、6歳の時に生えてくる訳です。
これはものすごい役目をします...家で言う大黒柱です。
見てみましょうね、噛み合わせの面は臼状の形をしています、
根っ子は3本も有りました。
自分で立てますよね。
カメラを支えられますよね。
つまりこの奥歯は力を支えることが出来る、その様な構造になっています。
それに対して前歯は、根っこが1本ですから、
その様な力を支えることは出来ません。
つまり人間というのは、臼状の部分(奥歯)、ここで力を支え、噛む事をし、磨り潰すという事をする訳です。
奥歯には支える足が全部で16本あるのです。
これに対し前歯は全部で12本です。
あなたの歯には上下合わせて全部で28本の歯があります。
奥歯には奥歯の役目役割、前歯には前歯の役目役割、支えている足はそれぞれ違います。
下の歯の前歯は、小さいですね。
先が尖っていますね。
根っ子は細いですね。
おみこしを支えている小さい子供だと思ってください。
根っこは1本ですよね。
ではこれを立ててみましょう。
立たないですよね(――;)
すぐ倒れます、棒みたいなものですから。
すぐ倒れちゃいます。
歯というのは、畑に大根が植わっている様に、骨の中に植わっている、もっと言い換えれば、砂の山に棒が刺さっている状態だとお考え下さい。
そこに力が加わって揺れると、簡単に砂は崩れて棒は倒れて行きますよね。
どの歯にもすべて違う役目役割があります。
だから
形態が違うのです。
機能が違うのです。
前歯で奥歯を兼ねる事も替わることもできないのです。
前歯に本来の働き以外に巨大な奥歯の役目を押し付けると、前歯は耐え切れずに崩壊してしまうのです。
人目に触れないからといって奥歯をぞんざいに扱ってはいけないのです。
歯が崩れる時は奥歯から崩れていくのです。
歯を失う時も奥歯からです。
それほど重要な働きを一生かけてやってくれている、家を支える大黒柱お父さんの歯なのです。
会社でいうと社長が奥歯です。
家族でいうとお父さんが奥歯です。
大黒柱が倒れるとドミノ倒しのように一家も崩れていくのです。
奥歯を治療する時にも、また前歯を治療する時に、見える所にはお金をかけ、目に見えない所、内部ですね。
ここにはお金をかけない、という方がいます。
歯の内部いわゆる芯棒と言われる部分、ここに安い金属を使ってしまったのでは結局腐蝕を起こすのです。
「せっかく高いお金を出して自由診療でセラミックの被せ物をしたのに前歯の歯茎が黒ずんできた、セラミックがかけてしまった」
「セラミックを外したら内側の金属が真っ黒に錆びていた」
という患者さんはよくいらっしゃいます。
それは「壊れるべくして壊れている」のです。
出来上がった時の見た目は美しいけれど、いざ使いはじめると、土台がもろいので必ず故障を起こすのです。
また、歯を支える内部の芯棒に安い金属を使っていたため、金属が歯茎に溶け出してしまったのです。
金属アレルギーを起こす可能性も大いにあるのです。
そういった安全性を無視してまで、それでも見た目だけよければそれでよいと考えるのでしょうか?
きちんとした説明を受けていれば、そんな素材を選ばなかったかも、しれません。
だから、情報が必要なのです。
最終的に錆びない材質を使うというのは実はとっても大事なことなのです。
よく家のリフォームとかで、外見がまったく新しいものになってしまうような技術があります。
見た目、新築かなと思うような外観になったりもするかもしれません。
中の見えない所がどうなっているのかは別にして。
日本人の文化として、世間体を大事にする。
特に田舎ほど世間体を重視する傾向にあると言われています。
目に見える所だけ派手に、中の見えない所は安く済ませる。
結局被せ物を自由診療でいいものにしたとしても、中の芯棒には保険診療で使うような安価な金属で安く済ませてしまうと、結局そこから腐蝕してしまうのです。
結局芯棒の支えがダメになりまずから、上物はどんなにいいものを使っていたとしても土台が崩れますから、
結局ダメになってしまいます。
錆びる材質、腐食するような材質は口の中において使うべきものではないのです。
不思議な話しですよね。
これは歯科だけで起こっていると思います。
例えば海の上の船。
船に錆びるような材料で船を造っているでしょうか。
おそらくネジ1本からあらゆる部品すべてにおいて、錆びないようなステンレス製のものであったり、腐蝕を防止するようなコ-ティングであったり、そういうことが行われていると思います。
車でも大きなキズをしてそのまま置いておくと、その腐蝕はどんどん中にまで腐食し、結局中までボロボロになって修理交換費用が高額になってしまう。
だからキズをつけた時には早めに修理をするのが必要ですよっていうのを聞かれたことがあるかも知れません。
ロの中は酸性に傾きがちです。
いわゆる炭酸飲料、またレモンとかオレンジジュースとかグレープフルーツジュースとか、
ペーハー(pH)2とか3とか非常に酸性度の強いものが口の中には入ってきます。
つまり口の中はそういう酸性環境の中でも腐蝕しない材質を選択するというのが必要なのです。
熱いもの冷たいもの繰り返される熱膨張収縮にも耐久性の優れたものが必要なのです。
吉本彰夫は、(社)日本歯科理工学会のDental Materials SeniorAdviserです。
日本接着歯学会の接着歯科治療認定医です。
大学在籍中にメーカーと新規歯科材料の共同開発に携わっていました。既製品の検証を行ってきました。
作製や保管、器具の取り扱いには十分な注意と校術が必要です。
本来の効果が期待できないばかりでなく、数週間で治りますが思わぬ火傷を引き起こす可能性もあります。
噛み合わせ専門歯科医院 香川県高松市 吉本歯科医院
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