「長期経過症例から口腔インプラント治療を検証する」と題して,岡山大学病院認定口腔インプラント講習会のインプラントセミナー(臨床講義)が3月18日木曜日に開催され、行って参りました。 

 

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熊本県熊本市でご開業の中村社綱先生にお話いただきました.

中村社綱先生は昨年3月のインプラントセミナーにも講師としてご講演されています。

また昨年5月に参加した第二回Pacific Osseointegration ConferencePOC)でも吉本彰夫が師と仰ぎ、お世話になっている小宮山彌太郎先生と共にコアメンバーとして主催されています.

 

さらに私の母校、九州大学にも勤務されていらっしゃったこともあり,いろいろと丁寧なご指導を頂いています.とっても、人間味にあふれた素晴らしい先生です.

https://www.8181118.com/director/2009/06/03/

 

さて,今回のインプラントセミナーでは,外科出身の先生とは思えぬ,補綴(ほてつ)の基本というべき噛み合わせに重きを置いたお話を頂きました.

やはり長くインプラント治療に携われていらっしゃるからこそ,インプラントが長く安定できる条件に噛み合わせが必要であるとのことでした.

噛み合わせの安定がはかれない場合には,インプラントが危険である.そこだけ一部分だけの治療を希望される患者さまには,他医院での治療をお勧めされるようです.

 

私も同感です.

インプラントだから丈夫というと,歯よりは丈夫かも知れません.

しかし,単なるネジです.

噛み合わせを安定し続けるには,必要な場所に必要な本数が必要です.

よく何年持ちますか?というご質問を頂きますが,個々により条件はまったく違うのです.

 

 患者様もご存知になられていた方が良いと思われる講義の内容を一部ご紹介しましょう。

 

・ 日本人の場合,上の総入れ歯では4本ではなく4本+2本の合計6本での治療が基本である.

・ 糖尿病は治療が終了した後も10年以上にわたり,リスクとなる.

・ 喫煙はリスクである.

・ ブラキサー(強い歯ぎしり等)はリスクである.治療後にブラキサーが再発することがある.

・ 噛み合わせの安定つまりバランスが重要である.顎位を安定させる大事な部位が保全されなければならない.

 

 

下記は懇親会の写真です.深夜までご教授いただきました.

生の声をリアルにお聞きできる機会は本当に貴重です。

来年も来て下さるといいなあ、とひそかに楽しみにしています。


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