香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
ここ数年で「歯が折れた」「歯の根が折れた」「歯が割れた」と診断され抜歯しないといけない状態になってしまっている患者さんが
増加しています。
歯を失う原因、歯周病、虫歯に次いで多いのが「歯の破折」です。
歯の破折はいつ折れるか予測がつきにくいのが特徴です。
私の医院では治療を受けられ最終的な被せ物がお口の中に入った後、かならず
夜間に歯の破折から歯を保護するためのマウスピースをお作りし、必ず夜間には装着してお休みになって頂くようお願いしています。
就寝中にマウスピースをすることで
①歯のすり減りを防止する(マウスピースが身代わりとなって割れたり欠けたりしてくれます)
②歯軋り中の力を歯全体に分散させることに1本の歯にかかる負担を軽減させる(セラミックなどの補綴物の破壊を防ぐ)
③歯の位置を保つ(歯は動き続けているためマウスピースで保定しないと歯が動いていきます)
④顎の関節への負担を軽減する
マウスピースを作ったけれども違和感がひどくて使えなかったという方は多いかと思います。
私の医院でも、マウスピースの必要性をお伝えすると「過去に作ったことがあるけれど違和感がひどくて使えなかったので使いたくない」とおっしゃられる方も
時々いらっしゃいます。
しかし、数年後、歯が割れてしまい「あの時、マウスピースをしておけば・・」と悔やまれる方もいらっしゃいます。
吉本歯科医院ではマウスピースだけでも患者様の咬み合わせに合せて7種類のマウスピースがあります。
50歳を過ぎたら、歯の破折に対する対策を必ず行って頂きたいと思います。
歯の根が折れてしまった場合にはほぼ抜歯診断となってしまいます。
歯の破折は予測ができません。
積み重なったヒビや亀裂がある日突然、限界値となりバーンと割れる・・・そんなイメージです。
歯軋り、喰いしばり、日常的に噛む力による歯は簡単に割れたり折れたりしてしまうことを
知って頂けたらと思います。