2010年10月31日 大阪にて開催された「」に参加し,「義歯により下歯槽神経が圧迫される下顎無歯顎症例, 即時負荷にて対応」と題して症例発表をさせて頂きました.

小宮山彌太郎先生,岡田隆夫先生は院長吉本彰夫が1999年にブローネマルクイ ンプラントを教えていただいた先生方です.
吉本彰夫のインプラントに対する考え方の基礎や技を授けていただいた先生です.

今回発表させていただいた患者さんの症例は「義歯により下歯槽神経が圧迫されて,入 れ歯そのものが入れられない.入れた瞬間にビリビリと電気が走るような痛み がする下顎無歯顎」の患者様です。

即時負荷での治療を行った症例です.

この症例はまさにインプラントの基礎を両先生に教えていただいていたからこ そ治療できた症例だと言っても過言ではありません.

いわゆるオトガイ孔という太い神経が出入りする穴が骨の中央付近に横に向い てあります.

アゴの骨がこの穴まで溶けてくると,穴が上向きになります.

つまり太い神経 が横向きではなく,上向きになっているのです.そこまで骨が溶けてなくなっ てしまったのです.ですから,入れ歯で何が食べられるか?という話ではな く,入れ歯を入れた瞬間に入れ歯と神経がすれてビリビリとした痛みが走って 入れ歯を入れられないのです.

歯茎の上から
この大事な神経を切ったり傷つけたりすると麻痺が起こったり,顔が常にゆが んだりします.

この神経をどのように避けるのか?

そこまで詳しいことを教え ていただけていたのです.

おそらく流行のフラップレス手術や歯槽頂切開では傷つけていたことと思われます.

しかも即時負荷インプラントでは通常13から18ミリ必要という長さのインプラ ント体を使用しますが,わずか10ミリで骨を貫通してしまう状態ですので,当 然10ミリのインプラント長しか使用できません.

また,細い骨しか残っていませんので,何本も一度に太いインプラントを入れ ると骨が折れたりする可能性がありましたので,必要最小限の4本を入れました.

そしてその日に仮歯を入れました.

インプラントの長さが短い,インプラントの本数が少ない,インプラントの間 隔が狭い等の悪条件が重なっていたため,3本は骨とくっつきましたが,1本は 日常生活の噛む力に耐え切れずにくっつきませんでした.

リカバリーが必要となりました.

そのリカバリーに関する私の採った方法にもどのような批評が出るか緊張しました.

日々の診療で行っている診査,診断,治療計画,インプラント埋入,リカバ リーの仕方,補綴にいたるまで細部にわたり検討いただき真価を問われる機会でした.

結果はインプラント体の選択や最終トルク値のご助言がありましたし,リカバ リーに使用した6ミリインプラントの選択は同じものを選択するだろうと言って いただきました。

長年インプラント治療を続けてそれなりに本数も増えてきましたが,大きなト ラブルなく診療できているのも両先生のお陰だと思います.
なにより患者様に今後も日々精進して参りたいと思いました.

 

・・・と、書いているところに今朝一番でこの症例の患者さんが

メインテナンスにお越しになりました(^^)

「先日、発表してきましたよ」とお話すると、患者さんもとっても喜んでくださり

そのこともまた嬉しい出来事です。

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