香川県 高松市の

かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
香川県高松市の
かみあわせ専門
吉本歯科医院の吉本彰夫です。
何度も同じところが虫歯になってしまうという
お悩みで来院されました。
過去に歯を何度も削って詰めている部分です。
再発ばかりする原因を知りたいとのことでした。
被せ物が取れた歯の中身です。
ばい菌が入り込んで黒く中は柔らかくなってしまっています。
hakaisareta.jpg
この患者さんは同じ部分が何度も虫歯になり
このように削って詰めてという治療を繰り返してこられていました。
しかし、またここでこのまま虫歯の中身をきれいにして
被せものをしたとしても
またすぐに同じように虫歯になってしまうのです。
それは
虫歯になる原因をお口の中から取り除いていないから、です。
今回、被せ物がこのように外れた歯の拡大写真はこれです。
hakaisareta.jpg
そして
この歯をレントゲン写真でうつすと
水色のまる部分なんですね。歯医者さんのレントゲン写真の見方
19590gazou2.jpg
何が起こっていると
思いますか?
根っこがひんまがって
横の歯に押しつぶされているんです。
隣の歯がどんどん押して
健康だった歯を潰して破壊しているんです。
この患者さんは
この部分を何度も虫歯治療を繰り返してこられたそうです。
何度治療しても
外れて痛くなっていた
最初は小さな詰め物ですんでいたんです。
でも、どんどん虫歯治療を繰り返すうちに
歯を大きく削り
大きな被せ物をしなくてはいけない状態にまでなっていました。
さらには
その過程で
「歯の神経を取る治療」まで
しています。
歯の神経を取る治療をしてしまった後は
その歯は死んだ歯です。
死んでいるので
痛いもしみるも感じません。
自覚症状がなくなります。
自覚症状がないまま
歯はさらに破壊を続けます。
さあ、この患者さんは
歯磨きをしなかったから、こんなに何度も虫歯を繰り返したのでしょうか?
違います。
原因は
かみあわせ、です。
19590gazou2.jpg
R(右)したに8と赤く記しているのが親知らずです。
親知らずを抜かずに放置しておいたことで
親知らずがどんどん隣の歯を押し続け
ぐいぐいと隣の健康な歯たちを破壊し続けます。
健康だった歯の神経まで
取ってしまうことになったのです。
このような状態のまま
同じところに被せ物をしても
またすぐに破壊されます。
削っては詰めて削っては詰めて
という虫歯治療を繰り返し
さらに
親知らずの押す力が断続的にかかり続けたことにより
この患者さんの◯印の歯は
歯の根っこが折れていまっていました。
歯根破折
です。
歯根破折になってしまうと
歯を抜かなくてはいけないという診断になってしまうのです。
かみあわせをキチンとして
歯の治療をする
という意識を
どうか、歯磨きを毎日するのがあたりまえ
という意識と同じように
習慣化して欲しいです。
歯を抜かなくてはいけなくなると
その後は
入れ歯か
ブリッジか
インプラントです。
または、歯がないままか、です。
自分の歯に勝るものは
ありません。

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