香川県 高松市の

噛み合わせ専門歯科医院

吉本歯科医院の吉本彰夫です。

 

 

 

何度も同じ部分の虫歯が再発し

そのたびに虫歯を削って

銀歯を詰めて・・・・

fusyoku.jpg

という治療を

長年繰り返してこられた

という方は多いかと思います。

 

 

日々診療で患者さんお話をさせて

頂いていると

多くの方が

 

 

ダメになったら

また治療してもらえばいい

 

 

 

また虫歯になったら

また削って詰めてもらったらいい

 

 

今回はとりあえず、

応急処置でもしてもらって

また悪くなったらやり直せばいい

そうお考えの方もいらっしゃるいます。

 

 

しかし

歯の治療というものは、

実は何度もできない

のです。

 

 

なぜなら

ご自分の歯の根っこに芯棒を立てたり

被せ物をしたりする時に

接着材を使います。

 

 

 

イメージして頂くとわかりやすいのですが

濡れた紙を

ノリでくっつけても

すぐに剥がれてしまいますよね。

 DSC_2909.jpg

 

でも、さらさらつるつるのキレイな紙同士であれば

ノリをつけるとピッときれいにくっつきます。

 DSC_2908.jpg

 

つまり

歯に何かをさらにくっつける場合には

歯を一層削り取って

硬くてきれいな面をまずは出さなければいけないのです。

 

 

 

詰め物や

被せ物が外れた場合に、

外れたからといって、そのまま型取りして

そのままくっつけたとしても

残念ながらくっつかないんです。

 

 

 

一部がくっついたとしても

封鎖されない、のです。

 

 

隙間からバイ菌が

どんどん簡単に入ってきてしまうものなのです。

baikin.gif

 

治療が必要な箇所は

汚れがついたり

ざらざらしたり

面がきれいな状態ではないのです。

 

 

そこでどうするか?

歯の表面を薄く一層ですが

削る

んです。

 

 

そしてきれいな面を出して

その状態にしてから

接着材ををつけるわけです。

 

 

もし、虫歯になっていれば

虫歯になっている部分は

歯質がやわらかくなってしまっていますので

その虫歯部分も削らないと

硬い面、きれいな面は

出てきません。

 

 

そしてそのぶん、

削る量も増えてしまうのです。

 

 

つまり、このように

何度も治療を繰り返しているたびに、

「被せ物が取れた」

「詰め物が取れた」

「治療したところがまた虫歯になった」

とそのたびに治療を繰り返していくうちに

ご自身の歯は

どんどんどんどん

薄くなっていくのです。

 

 

 

歯が薄くなるということは

歯そのものの厚みが細くなる、

歯の強度が弱くなっていく

ということです。

 

 

歯の強度が弱くなっていく

ということは

当然、

歯を失う時期を早める

ということに

なってしまうのです。

 

 

 

どうか知って欲しいです。

歯を失わないために。

 

 

治療をすればするほど良くなる

ということは、

歯科に関しては残念ながらありません。

 

 

歯科医師は神様ではないので

死んだ歯を蘇らせることは、

できません。

 

死んだ神経を生き返らせることは、

できません。

 

 

あくまでも、

なくなった部分を他のもので補う

悪くなった部分を取り除く

ことが歯科の治療です。

 

 

 

もともとあなたのお口の中にある

ご自分の歯に勝るものは、

残念ながらないのです。

 

 

治療することで

歯を失う時期を早めてしまうことも、

あるのです。

 

 

治療にはメリットもありますが

デメリットもあります。

 

場合によっては

何もしない。

無理させずに

経過をみていく。

 

 

これも立派な

治療オプションです。

 

 

多くの歯を失い

大変なご苦労をされた方は

皆さんこうおっしゃいます。

 

「もっと、はやく知っていれば

よかった」と。

 

 

先に知っておくことで

歯を失わないですむことができます。

 

 

知らなかったことで

多くの歯を失っていくのです。

 

 

 

 

原因を突き止めることで

無駄な治療をしなくてすみます。

原因を取り除かない限り再発を繰り返すのです

 

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