8月28日(土)15:30~かがわ国際会議場にて,「食べるよろこび・生きる力」 と題して無料の市民フォーラムが開催されます.

紙屋 克子先生は知る人ぞ知 る.脳血管障害により意識が蘇らず、医師から見放された人たちを、看護の心 と技を駆使して、その人をその人として見事に蘇らせたナースです.

彼女こそ が、ナースの存在価値を社会に向けてアピールした第一人者であり,筑波大学 名誉教授, 静岡県立大学教授として活躍されていらっしゃいます.

めったにない機会ですのでぜひ関心のある方はお越し下さい。

もちろん私も行きます(^^)詳細は吉本歯科医院までお問い合わせ下さい。

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平成22年度(社)日本補綴歯科学会中国・四国支部学術大会併載
市民フォーラム
「食べるよろこび・生きる力」
講師 紙屋 克子 先生
筑波大学名誉教授、静岡県立大学教授
日 時 平成22 年8月28 日(土)
15:30~17: 00
会 場 かがわ国際会議場
香川県高松市サンポート2 番1 号
高松シンボルタワータワー棟 6F
定員 270 名 入場無料
http://d49.dent.tokushima-u.ac.jp/hotetsu_chushi/index.html
講演抄録
意識障害は、脳の一次性障害だけでなく、循環器・呼吸器系疾患や代謝障害、各種の中毒症など、さま
ざまな原因によって生じます。原疾患に対する積極的な治療にもかかわらず、意識障害が遷延化した場合
の治療と看護は、いまだ確立をみていません。とりわけ、医学的に「意識の回復は困難である」と判断され
た患者さんについては、看護活動も生命維持や身体機能の調整といった消極的なものになりがちでした。
しかし近年、口腔領域をはじめとして、日常生活ケアを健康時と同じ方法でくり返し提供することが、
習慣として確立した生活行動を再生・獲得する有効な機会となり、患者さんの意識回復を促進することが
臨床看護の領域で実証されてきました。
人は生きるために体外から経口的に食物を取り入れ、体内で消化・吸収し、生命を維持しています。古
くは口から食べることができなくなれば、それは即、死を意味していました。しかし、医学の進歩にとも
ない、口から食べられなくても、経管栄養で生命を維持することが可能になりました。反面、この処置は
医学的には簡便であり、口から食べられる機能を残している患者さんに対しても安易に行うという弊害も
生まれています。
意識障害のある患者さんにとっての経口摂取は、ペンフィールドらによる研究成果からも明らかなよう
に、味覚・咀嚼に代表される口腔領域が刺激の投射領域としても脳の広い部分を占めるため、ここから入
る刺激は大脳の精神活動を賦活し、意識回復の可能性を飛躍的に高めると考えられています。
意識障害のある患者さんは、看護訓練なしに、生活行動を再獲得することはありませんが、しかしこの看
護・介護の実現のためには、長期にわたる根気強い働きかけと緻密な計画・観察が必要であるところから、
多忙な看護・介護の現場では敬遠されることも事実です。
「口から食べる」ということは、ご家族が患者さんを一人の人間として、また家族の一員として、その存在
を確認することのできる最もわかりやすく、歓びにつながる生活行為の一つです。さらに、経口摂取の確
立に取り組むことは、結果としてそれが成功にいたることがなくても、看護・介護者にとってはご家族の
精神的支援の一つとして、また、遷延性意識障害の患者さんの生命や生活の質を問う、QOLの思想にか
なうものとして重要な意義があります。意識障害のある患者さんへの経口摂取への取り組みが意識回復の
過程に及ぼす効果について、臨床看護の立場から紹介します。
講師略歴
1968 年:北海道大学 医学部附属看護学校卒業
1984 年:北星学園大学 文学部社会福祉学科卒業
1990 年:北海学園大学 法学部法律学科卒業
1985 年:医療法人札幌麻生脳神経外科病院 看護部長・副院長
1995 年:筑波大学 医科学研究科教授
2000 年:筑波大学 人間総合科学研究科教授
2008 年:筑波大学 名誉教授
2009 年:静岡県立大学大学院 看護学研究科教授
静岡県立大学学長補佐
厚生労働省社会保障審議会医療保険部会委員
著書 私の看護ノート」 医学書院、「看護とはどんな仕事か7 人のトップランナーたち」 勁草書房、「私
たちの看護管理実践」 医学書院、「Quality of Life-医療新次元の創造-」メ ディカルレビュー社 他多数
(社)日本補綴歯科学会「市民フォーラム」
食べるよろこび・生きる力
紙屋克子さんの講演会
入場料:無料
と き:2 0 1 0 年8 月2 8 日( 土)1 5 : 3 0 ~ 1 7 : 0 0
会 場:かがわ国際会議場  高松市サンポート2-1 高松シンボルタワー6F
「口から食べる」ということは、ご家族が患者さんを一人の人間として、また
家族の一員として、その存在を確認することのできる最もわかりやすく、歓
びにつながる生活行為の一つです。さらに、経口摂取の確立に取り組むこ
とは、結果としてそれが成功にいたることがなくても、看護・介護者にとって
はご家族の精神的支援の一つとして、また、遷延性意識障害の患者さんの
生命や生活の質を問う、QOLの思想にかなうものとして重要な意義があり
ます。意識障害のある患者さんへの経口摂取への取り組みが意識回復の過
程に及ぼす効果について、臨床看護の立場から紹介します。
紙屋克子さんのプロフィール
北海道大学医学部付属看護学校卒業。同大学付属病院脳神経外科勤務。
北星学園大学卒業。北海学園大学卒業。同大学院修了。
札幌麻生脳神経外科病院看護部長・副院長。1993 年吉川英治文化賞受賞。
1995 年筑波大学医科学研究科教授。同大学名誉教授。現在静岡県立大学教授。
厚生労働省社会保障審議会医療保険部会委員。
『私の看護ノート』医学書院。『看護とはどんな仕事か7 人のトップランナーたち』
勁草書房。『私たちの看護管理実践』医学書院。
『Quality of Life-医療新次元の創造-』メディカルレビュー社。他多数。
著 書:
主 催: ( 社) 日本補綴歯科学会中国・四国支部
後 援: 高松市・( 社) 香川県歯科医師会・( 社) 高松市歯科医師会

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