昨年一番多かったお問い合わせの中で

「他の医院さんでインプラントは難しい」と断られたが、うちではどうか?といった内容のものでした。

難症例に対するインプラントに対する考え方について私も昨年暮れから思うことがありましたので

書いてみようと思いました。

 

通常インプラントは難しいと説明をお受けになられている難症例患者様のほとんどの方に当院ではインプラント手術が可能になっています。

 

諦められていらっしゃいませんでしょうか?

                                                   

たとえば

 

・骨がない(骨が溶けて神経血管に近く困難でリスクが高い)

・骨がない(骨が溶けて鼻に近く突き抜けてしまうリスクが高い)

・骨がない(骨が溶けて鼻と口が繋がり、食べた食事が鼻から出てきてしまう)

・骨がない(長時間口を大きく開くことが困難な場所)

・骨がない(骨が軟らかく、インプラントが固定できない)

・骨がない(骨が溶けて神経血管に近い)

・長時間口を大きく開けない患者様

・骨と歯ぐきが溶けて、微笑んだときに金属が見えてしまう

・骨と歯ぐきが溶けて、微笑んだときに不自然に長い歯が見えてしまう

10本以上の同日に複数多量埋入(通常長さや太さのサイズでのインプラントが困難)

・精神的に恐怖心や不安を持たれる患者様

・歯の無い日が長期間あるとお困りの患者様

・将来転勤等で海外に行かれる可能性がある患者様

・ご家族やご友人と同じものをお食事になられたい患者様

・見た目的に不自然な歯を入れられたくない患者様

・他医院で治療したが、強度不足で上物が壊れてしまった

・折れてしまった

・全身の健康状態が悪いではなく、あまり良くない患者様

・今回残せた歯が将来抜かなければならなくなった時に、新たに大幅な手術をしなくてすむように、今 回手術したインプラントが将来の場所にも応用できるように設計しておきたい

 

吉本歯科医院では骨が溶けてないのであれば、 

 

・骨を造る

・骨がわずかに在るところを探し出して利用する

・本来歯では利用されない鼻の骨を利用する

 

など 長年の知識と経験そして難症例に対する取り組みにより不可能を可能に変えています。

 

 

例えば、ビルを建てるとしましょう!

イメージしてくださいね。

 

硬い地盤であれば、そのまま建築すれば良いですよね。

もし海に建てるとすれば、いかがでしょうか?

 

事前に地盤調査が必要ではないでしょうか?

事前に海を埋め立てることが必要ではないでしょうか?

埋め立てた土地が固くなるまで待つことが必要ではないでしょうか?

 

太くて長い柱が使える場合と細くて短い柱しか使えない場合、柱の本数が多く必要になるのではないでしょうか?

 

ぬかるみがあれば、硬い地盤に到達する長い柱が必要ではないでしょうか?

 

インプラント手術においても同じです。

 

皆さま患者様ごとに、また同じ患者様であっても部位ごとにお口の骨の状況は違います。

ご相談いただければと思います。

 

患者さまにはよく「インプラントは1本いくらですか?」

 

というご質問を頂きますが、金額は確かに気になられますよね。

これは患者さまのお口の状態によってまったく違います。

 

例えるならば、イメージしてくださいね。

 

吉本歯科医院では犬小屋を当然造ることができますが、海を埋め立てて巨大地震にも負けないビルを建築することもできます。

 

工期の短縮もできます。

 

工事中であることを判りにくいようにもできます。

 

将来同じ土地に新たに新築することなく、拡張して連結による造築だけですむように設計しておくことができます。

 

もしものために耐震設計や大地震で被害を被っても直ぐに復旧できるように予備の電源装置をご用意することもできます。

 

大黒柱の材質は実績のある信頼できるメーカーがよろしいでしょうか?

 

屋根の部分は将来増築もできる頑丈なコンクリートがよろしいでしょうか?

 

見た目の美しい瓦がよろしいでしょうか?

 

トタンで十分でしょうか?

 

車を修理でお預かりする間に台車はご入用でしょうか?

 

靴は爽快に走れる軽いスニーカーがよろしいでしょうか?

 

今は健康でお元気なので、少し重くて疲れるかもしれませんが鉄製の重い靴でもよろしいでしょうか?

 

将来体力が弱ったときに履き返られますか?

 

歩かれるときの感じは畳の上を裸足で歩く感じと大理石の上をハイヒールでコツコツと歩く感じとどちらがお好みでしょうか?

 

いかがでしょうか?

 

当然皆様患者様ごとにまた同じ患者様であっても部位ごとにお口の骨の状況が違うだけでなく、歯ぐきがよく見える患者様もいらっしゃればほとんど見えない患者様もいらっしゃいます。

 

それぞれの治療法にはかならず利点と欠点があります。

 

どのようなことがお悩みで治療を希望されたいのか?

どのようなことがご心配なのか?

吉本歯科医院には専任のカウンセラーがおりますので、ご遠慮なくご相談いただければと思います。

 

 

最後に、全身的な問題で手術が受けられない患者様の場合です。

こういったケースは当院では本当に多いです。

 

医師から止められた患者様、残念ながらこれは吉本歯科医院でも対応困難です。

 

インプラント手術を希望されるほとんどの患者様が全身的なご心配はされていません。

しかしながら、大体100名ほど血液検査心電図検査をお受けいただくと、1~2名ほどの患者様が入院になられていらっしゃいます。

 

数名は内科的治療後の手術となっているように思われます。

 

しかし諦めないで下さいね。

一緒に解決策を探していきましょう。

 

実は先日もあまり良くない病気をお持ちで、医師からインプラントを止められた患者様がいらっしゃいました。

 

医師からは身体が衰弱していっているので、しっかりと栄養を取るように厳しく指導されながら、血液検査やCTの撮影まで行い持たなくなった歯を抜いてインプラントを予定されながら、ずっと外科的行為に勇気がでなく入れ歯で頑張られてきた患者様です。

 

食べられない!

 

養が取りたくても取れないことから一大決心してインプラント治療を希望されたのです。

 

しかし数年が経ち時すでに遅く衰弱により医師から止められてしまったのです。

 

あの時踏み切っていれば良かったと嘆いていらっしゃいました。

 

本当に残念で仕方ありません。

 

あの時食べられる状態にできていれば、ここまで衰弱することはなかったのに。

 

このままでは、でも何とかしたい。

 

この患者様と接することで私の考えも少し柔軟になりました。

 

毎日悩み続けました。

 

 

「さぬきブリッジ」、お聞きになられたことはありますでしょうか?

 

今ではほとんどこの治療を施される先生はいらっしゃらないと聞いています。

 

私もありえない治療法である、と考えています。

 

過去の間違った治療法であり、過ちであると教わり、その通りであると思っていました。

 

事実開業当初、この「さぬきブリッジ」が原因で歯だけでなく、骨まで駄目になっている患者様に何人もお会いしました。

 

急いで外した経緯があります。

 

今の時代に肯定をするつもりもありません。

 

「さぬきブリッジ」は間違っていたのだろうか?

 

確かに

 

・長期的な安定性は無い

・駄目になるときはごっそりと骨まで駄目になる

・清掃を頑張って少しでも良い状態を保ちたいと思っても十分な清掃が困難である

・物が詰まりやすい

・歯周病が進行しやすい

・金属アレルギーになりやすい

・周囲の組織が駄目になっても自覚症状が出にくい

・噛む力に耐え切れずに歯が割れてくる

 

などなど、多くの許されない欠点があります。

 

比較的新しい歯科技工士さんにはプライドを捨ててやっていただく仕事になるかもしれません。

 

しかし、インプラントができない、入れ歯も困難、何本かのしっかりした歯は残っている。

全身的問題で栄養を取ることが必要とされている。

残された比較的少ない人生を少しでも人間らしく生きたい。

余命との追いかけっこ!

このような患者様に限ってのみ、この治療法も有りかな?と考えました。

 

 私の持つ歯科理工学の知識、接着歯科治療の技術、そして補綴専門医としての実績と経験を結集してできること、失敗するかもしれないけれどできるかもしれないことを行いました。

 

お世話になっている歯科技工士さんにも全力を尽くしていただきました。

 

短期間で駄目になりかもしれない!

恐らくそれでも数年後には駄目になることでしょう!

完全な自由診療ですし、費用対効果は全く良くないでしょう!

駄目になったときの修理は不可能でしょう!

その良くない全ての事をご理解いただいた上での治療であれば良いのかも知れないと患者様に教えていただいた吉本彰夫でした。

 

お口のことでお悩みの方、どこへ行っても駄目だった方、どうぞ諦めないで下さいね。

一緒に解決策を探していきましょう。

私も一緒に考えます。

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