このところよく歯周病治療について質問をされることが多く、私どもの医院へはじめてお越しになった患者さまからは「そんな話、はじめて聞きました・・・」とよく言われますので(--;)ブログでご紹介しますね。

もうみなさまのマスコミや雑誌やCMなどで「歯周病」という言葉はご存知かと思います。

今や日本国民の80%が軽度、重度は別にして歯周病に罹っていると言われています。

歯周病は、簡単に申しますと歯を支えている骨が溶けてなくなってしまう病気です。

実はとっても恐ろしい病気です。

歯を失う一番の原因がこの歯周病です。

歯を失う・・・?

30歳代、40歳や50歳のかたには想像もつかない方もいらっしゃるかと思います。

歯を失う、つまり、入れ歯か、ブリッジ、またはインプラントにしなくてはならない状態、ということです。

まだお若い方には「入れ歯!!」と言うと相当ショックを受けられますが、

いわばそういう状態になってしまうわけです。

 

さて、歯を失う一番の原因、歯周病。

であるにもかかわらず、この歯周病に対するアプローチは現在の一般的な歯医者さんでは

まったくできていない、ということです。

 

歯周病が進行しています、と診断されると

どういった歯周病治療がスタートされるでしょうか?

一般的な歯医者さんでは、

「ハブラシを頑張ってくださいね」

とか

「とりあえず歯石を順番に取っていきましょう」

という流れになることがほどんどです。

そして、数回にわけて歯科医院に通い、毎回歯科衛生士さんにガリガリと

歯石を取ってもらうわけです。

 

そして、数回にわけた歯石の掃除が終ればひとまず歯周病治療は終了、ということになっています。

 

これは残念ながら一般的な歯医者さんが悪いのでもなんでもなく、そうしないといけない

日本の保険制度に問題があるのですが、あえてここではその説明は飛ばします。

(※詳しくお知りになりたい方は当院ホームページをご覧下さいね)

https://www.8181118.com/menu/03info.php

 

さて、私はこういった一般的な歯周病治療についてどう考えているかと申しますと

「ほとんど意味がない」と考えております。

 

軽度の歯周病であれば、多少は進行が遅れることはあるかもしれません。

 

しかし、歯周病は感染症です。

感染していく病気ですので、歯周病菌を減らすためには患者さまのお口全体を通して

治療を考えていかなくてはなりません。

 

つまり、歯石がある部分を数回にわけてチョコチョコと掃除した程度では、その横の歯や周辺の歯からまた新たな歯周病菌が歯に再び入り込んでしまい、またすぐに感染してしまうのです。

ウイルス、つまり細菌なので、どんどん感染し続けていくわけです。

これではいたちごっこのような治療になってしまいます。

 

歯周病は感染症です。

感染に対する治療を行っていかない限り、治る、ということはありません

 

本当に歯を失わないためには、患者さまご自身が「本当のことをきちんと知る」ということが

大切です。

私は、開業以来本当に多くの患者さまと向き合ってまいりましたが、その患者さまの多くが

「歯科に対する常識」がほとんど間違っている、ということです。

もちろん患者さまの責任ではありません。

歯科医院との関り方や、歯に対する意識の低さは、やはり国全体で底上げしていく必要があります。

 

そうしなければ今のままでは日本人は「これから第二の人生を楽しもう!」という時期になって

多くの方が歯を失ってしまうことになってしまいます。

 

私は、現在新年1月発行を目指して吉本歯科医院の情報誌を鋭意作成中でございます(^^:)

マネージャーにお尻を叩かれながら私の頭の中にある

「恐らく患者さまが知らないであろう歯科の本当の話」をしぼりだしております。

たたき台があがってきたのですが、なかなかいい仕上がりです(笑)

自分で言うのもなんですが。。。。

 

縁あって吉本歯科医院へお越しくださった患者さまにはどうか本当のことをお知り頂き

賢い治療を選択して頂きたい、そして吉本歯科医院に関った患者さまには80歳になった時にも

ご機嫌でお食事ができるような状態になっていて欲しい、と思います。

 

このニュースレター、新年から窓口で患者さまにお渡しさせて頂きます。

どうぞ楽しみにしていて下さいね。

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