少しのお金で避けられるリスクは避けるべきだと考えます。
これは実際にこれから治療をお受けになられる患者さんの外科手術用のガイド(型紙のようなものさし)です。
CTデータを用いて3D立体構築画像変換検査を行ったコンピュータ画像から3Dプリンターを用いて作製しました。
3Dプリンターで作製された顎模型の上にサージカルガイド(手術時に使うその患者さんの型紙)を
乗せて組み合させたものです。
まさに手術中のインプラント埋入窩(インプラントのネジを入れるための穴あけ)を形成する直前の術中状態を手術前に再現できたのです。
安価な歯科用CT装置や百万円程度の安価な3Dプリンターを用いたのではこれほどリアルな実物大の
シミュレーションはできません。
安価なものが市販され始めましたが、それっぽい形だけで大きさも実物大でもありませんし、プラスチック製の
まるでおもちゃです。
アメリカ、サウスカロライナ州の3Dシステムズ社(3D Systems)
工業用のプリンターです。
これを実際の臨床に活用するという内容であります。
実際に手術を行う前に患者さんの顎の骨の状態、鼻の骨の状態がこの模型からわかるのです。
上顎洞底挙上術、サイナスリフトというのは、骨が無くなってしまわれた患者さんに
行われる手術であります。
固い地盤の上に家を造る、これは比較的簡単ですよね。
いわゆる建築屋さんであれば、少人数でも建築可能かもしれません。
同じように骨があるところにインプラントを入れる。
比較的簡単な手術であります。
では、骨がない場合どうするのでしょう?