香川県 高松市 噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
過去に神経を抜いた歯の色が、だんだん茶色く変色して黒づんできたという事があると思います。
奥歯の場合は目立ちませんが、前歯など笑って見える部分であれば気になってこられる方は非常に多いです。
神経を取る治療(歯の根っこの治療)をした歯が変色してくる理由
健康な歯の中には神経と細かい血管があります。
血液が循環していることで、歯に栄養が運ばれます。
歯の神経を抜いてしまうということは、神経と一緒に神経の中の血管も取り除くということを意味します。
そうすると栄養がいきわたらなくなり時間とともに黄色から茶褐色、そして黒い色にどんどん変色していきます。
例えば
バラの花束をイメージしてみてください。
バラの花束、花束になるまでは
土に植わっていましたよね。
ですから長く元気にきれいな花を咲かせていることが
できます。
お花屋さんで同じバラの花束なのに値段が違うバラがある。
経験したことありませんでしょうか。
実はその値段の差は茎の長さだったりすることがあるのです。
花束にした時の花束の長さだったりするのです。
そしてつぼみの大きさ。
では何故茎が長いと値段が高いのでしょうか。
茎の中には栄養があるのです。
土から切り取られた花は、土から根から栄養を得ることはできなくなるのです。
つまりちょん切られた状態になります。
残っている茎の栄養によってのみ栄養が送られることになるのです。
短い茎だとすぐに栄養はなくなります。
長い茎だと長期間栄養が供給されます。
それにより花の美しさを保つ期間が変わるのです。
ですから花瓶に入れる用のバラと花束で渡すためのバラで、茎の長さを変えられるそうです。
歯の神経もバラと同じです。
歯の神経の治療が終わった瞬間はまだ歯の色はそれほど変わっていません。
しかし、時間がたつにつれ見た目が枯れて黒く変色していくのです。
神経を取る治療(歯の根っこの治療)をした歯の変色を白くする治療法
ウオーキングブリーチ(失活歯のホワイトニング)
ウォーキングブリーチ(失活歯のホワイトニング)は、打撲や事故での外傷、虫歯などにより歯の神経を取ってしまった歯(失活歯)が黒く変色してきた場合に行うホワイトニングの治療法になります。歯の中に高濃度の漂白剤を入れて、内側から歯を徐々に白くしていきます。この治療は神経のある歯(生活歯)には使用することができません。歯の神経を取った歯の変色は歯の外側に薬剤を塗布し光を照射するオフィスホワイトニングでは白くすることができません。歯の神経を取った歯の変色は歯の内部に原因があるので内側か漂白剤を入れて白くするウオーキングブリーチは効果があります。
白い被せものにする方法
歯の土台に金属を使ってる場合、金属が中で溶けだして歯や歯茎が黒くなっている場合があります。
その場合にはウォーキングブリーチでは白くすることはできない場合がああります。金属が中で溶けだして歯や歯茎を黒ずませている場合には歯の表面を少し削りその上に白い被せ物(クラウン)をする方法があります。セラミックやジルコニアなどの被せ物は見た目もご自身の歯のように自然な白さを再現します。また被せ物の場合は時間がたっても変色する心配はありません。
神経を抜いた歯が黒くなって、変色が気になっている方は、まずはご相談下さい。