香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
吉本歯科医院の「歯を失わないためのお話」ニュースレター63号です。
当院にお越し下さっている患者様にお渡ししております。
ご希望の方は当院スタッフにお声かけ下さいね。
今回は「定期健診に通っているのに抜歯になってしまう理由」をお話させて頂いています。
お若い時から歯を大事にして歯医者さんに定期的に通ってきたのに・・・・まさかの「抜歯診断!」
驚かれて吉本歯科医院にご相談にお越し下さる50代以上の方が増えています。
歯の破折は予測ができません。
どんなに歯の掃除をしていても「咬みあう力」「歯軋り」「寝ている間の噛む力」により
あっけなく歯は破壊されてしまいます。
歯が割れるのは一瞬です。
いつ割れるか予測がしにくいのが歯根破折
雨垂れ石を穿つという言葉があります。
決して強い力だけで破折が起こるのではなく弱い力であっても蓄積されてしまうと小さな力が歯に穴をあけるのです。
噛む力によりおこる破折は、日々の噛む力が積み重なり起こります。
最初は小さなヒビや亀裂が入り、どんどん進行しある日突然まっぷたつに歯が割れます。
歯も金属のように経年劣化を起こし「疲労」状態になっています。
長く使い続けることによりある日突然割れてしまうのです。
咬みあう力に注意を!
歯が折れる大きな原因として、咬みあう力があります。
特に就寝中の歯軋りや無意識にやっている食いしばりなどにより女性でも100キロ、男性では200キロの力がかかっていると言われています。
最初は小さなヒビであっても毎日小さな力がかかり続けることにより歯は割れてしまいます。
人によっては歯科医院に定期健診に行った翌日に歯が真っ二つに割れてしまっていたという方もいらっしゃいます。
歯冠破折(歯の上側だけが割れる)のように1回でパーンと割れるというよりは、
歯の根っこに小さなヒビが入り、そのヒビがだんだん毎日の生活の中で持続的な強い力がかかることで、ヒビが徐々に広がっていって割れていくのが歯根破折です。
虫歯や歯周病で歯を失う方は減っています。
盲点となっているのは「咬みあう力による歯根破折」です。歯の根が割れたら抜歯しかありません。
歯根破折で抜歯になってしまうことがある、という事実を知って頂きたいと思います。