しかし、実際にインプラント治療を受けられる患者さんの状況は毎回全く状況が違います。
使用する器具も違います。
毎回、見知らぬ土地を旅するようなものです。
我々歯科医師は神様ではありません。
できることは限られています。
限られた時間で見知らぬ土地で道に迷わないように計画が必要なのです。
詳細な地図が必要なのです。
想定外を可能なかぎり減らす必要があるのです。
術前に実際に治療を受けられる患者さんの可能な限りの状況把握とシミュレーションを
行うことが大事です。
イメージトレーニングだけではなく、実際にインプラント治療を受けられる患者さんの骨の模型で何度も何度も模擬手術を行うことが大事なのです。
どこを触れば大量出血につながるか知っていただいてから手術に望むのです。
鼻骨の
1.どこの位置に
2.どの大きさに
3.どの形状で穴を開窓すれば良い
か明確です。
この模擬手術の結果によって
4.歯肉の切開ラインが決定します。
切開してからの勝負では、すでに手遅れなのです。
アプローチする部位によって器具の選択を変更しなければいけません。
術中は手の感覚だけで肉眼で器具の到達部位を確認することは不可能です。
事前に形状や角度のことなる形態の器具準備が必要です。
1.どの器具を
2.どの部位で
3.どのような角度で使用するか
は実際に治療を受けられる患者さんの骨の形態で決定されます。
普段よく使用する器具で何でもできるということはないのです。
無理矢理に試みようとするから粘膜が裂けてしまうのです。
血管を傷つけてしまうのです。