香川県高松市の噛み合わせ専門歯科医院 吉本歯科医院の吉本彰夫です。
予測できない歯根破折
歯根破折とは歯の根にヒビが入ったり、割れたりする重症化した咬合性外傷の症状です。
歯根破折は外傷(ケ)でも起こりますが実は毎日の噛む力や夜間の食いしばり歯軋りによっても歯の破折が起こるのです。
歯根破折はいつ起こるか予測しがたいのが特徴です。
日本人が歯を失う原因の第3位がこの「破折」です。
歯根破折と診断を受けると
歯根破折と診断を受けるとほぼ「抜歯」となります。
定期的に歯医者さんに健診に通っていたけれども歯が割れてしまっており抜歯と診断を受けたという方は少なくありません。
歯の掃除をしっかりしていて痛みもないのに抜歯??と驚かれると思います。
歯の掃除だけでは歯を失うことを予防することはできません。
力による破壊から歯を守るための対策をしなければ歯はどんどん傷んでいきます。
セラミックなどの良い素材を使って治療した歯であっても力による破壊から歯を守らなければ
セラミックも破壊されてしまいます。
歯の神経がない歯は特に注意を
歯の神経を取った歯は、死んでいる歯ですので生きている歯の10倍歯が弱くなっています。
神経を取った歯には栄養が行きわたらず枯れ木のような状態になってしまいます。
神経を抜いてしまうと歯の寿命は約15年も短くなります。
また、20年~25年後には抜歯になるというデータも報告されています。
実はこの歯の神経を抜く処置こそが将来歯を失ってしまう原因を作る悪循環のきっかけとなっているのです。
歯根破折から歯を守るためにできること
歯根破折はいつ起こるのか予測ができません。そのため日々の予防が必要です。歯根破折を防ぐためにできることをお話します。
①歯の神経を取らなくて済むよう虫歯予防を行う
②就寝中は破壊防止用のマウスピースを装着する
③無意識にしている食いしばりをコントロールする(意識して止めるようにする)
④硬いものを毎日噛まない
⑤既に歯の神経を取っている歯は、硬いものを避け、できるだけ強い力がかからないように食事をする
歯にとって一番の破壊力は夜寝ている間の噛み締め、食いしばり、です。
夜間、寝ている時というのは私たち人間は無意識にギューッっと噛み締めています。「ギューッ」という強力な噛む力が毎晩積み重なっています。就寝時に喰いしばる癖や歯軋りの癖がある場合は、朝起きると肩こりが激しかったりする場合は喰いしばっていると思われ、歯にヒビが入る原因の一つになります。
吉本歯科医院では歯の破壊を防ぐために夜間就寝時には必ずマウスピースを装着して頂いております。※吉本歯科医院の咬合を安定するマウスピースは7種類あります。
歯が割れて抜歯診断を受けた方はまずはご相談下さい。